胸郭出口症候群や頸肩腕症候群においての画像検査と造影検査とは

胸郭出口症候群の画像検査・造影検査について

胸郭出口症候群の補助診断に画像検査があります。
ここではその特徴をご紹介します。

 

X線画像診断

もっとも簡便かつ安価な画像検査であり、頸椎単純X線像の読影から多数の情報を得ることが出来ます。

 

正面像での頚肋(第7頚椎からの肋骨)の存在、第7頚椎横突起が大きいもしくは長い人、第1肋骨や鎖骨の奇形・変形に着目します。

 

また、側面像ではなで肩の程度が判断できる。(第二胸椎椎体が一般的撮影条件で認められれば客観的になで肩と判断する)

 

 

MRI(磁気共鳴画像診断法)

MRIは頚椎単純X線像では評価できないような軟組織の評価に優れている。
ゆえに頚椎疾患の診断に非常に有効。理学療法士が主な治療対象とする軟部組織の状態をより詳細に把握できる。

 

X線と比較すると高価であり、撮影に20〜30分必要とすることから、症状が軽い程度の段階ではそこまでの検査を望まない患者も多い。個々の患者に見合った検査方法を患者自身と相談しながら決めていく姿勢をもった医師には、良い医療が期待できます。

 

血管造影

補助診断として肋骨下動脈造影が利用される場合がある。

 

だが、胸郭出口症候群の発症要因は圧迫要因だけではないこと、発症のメカニズムに肩甲骨周辺や上肢の重みや重力が大きく関与しているため、造影検査は通常、臥位で行われるため圧迫初見が出現しにくいことを考えると、動脈造影の陽性率は現実は低い。
現在は座位で造影検査を行うケースもあるが、あまり一般的ではありません。

 

 

腕神経叢造影

胸郭出口症候群の神経症状を客観的に把握する方法の一つ。
経皮鎖骨上刺入法で、希釈した造影剤を腕神経叢に注入する。

 

しかし現実は胸郭出口症候群ではないのにこの検査で異常所見を呈する人が少なからず存在します。
腕神経叢ブロック注射で症状が軽快するのに、造影検査では異常無しとする人も存在するため、画像のみでの検査は非常に難しいとされています。

 

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