胸郭出口症候群症状軽減&誘発テスト
胸郭出口症候群症状軽減テストにて、症状が軽減するようであれば姿勢、運動療法で治療改善する可能性が高いです。
胸郭出口症候群症状軽減テスト方法@
背筋を伸ばしたまま腕組みすると症状が軽減するかどうか。
胸郭出口症候群症状軽減テスト方法A
まず背筋を伸ばします。
次に両肩を上にすくめるようにしたまま肩を前方に突き出します。
この状態で症状が軽減するかどうか。
※軽減テスト時、鎖骨の上にくぼみが出来ているはずです。
その他、整形外科専門としては、胸郭出口症候群診断の為に症状を誘発するテストがいくつかあります。
Edenテスト(Eden test)
Adsonテスト
頚を背屈させ患側へ回旋、深呼吸を行わせると患側の橈骨動脈が触れなくなると陽性。(この動画のように、他の人に両腕を後ろに引っ張ってもらって症状が誘発されるのであれば陽性)
Wrightテスト
肘関節を90度曲げて保持する姿勢で行い、診察者は脈を触ります。
これはもっとも陽性率の高い検査方法ですが、偽陽性(陽性では無いのに陽性と出てしまうこと)も多いのが欠点です。(感度は高い検査方法であるが、特異性が低い)
何も症状を有していない正常人でも15%前後の偽陽性率が出る為、他のテストを複数同時に行うなどの注意が必要です。
Roosテスト
写真のようなポーズをとり、グッパーさせます。
3分以内に続けられなくなった場合、診断は陽性となります。
「電車のつり革につかまっている」ポーズと似ています。実際、胸郭出口症候群を患っている方は電車のつり皮につかまっていると症状が誘発されるケースがあります。(3分間この姿勢で症状が出たり、この状態を維持できなかった場合陽性)
Morleyテスト
鎖骨上窩の斜角筋上部を検者が圧迫すると、局所の疼痛と上肢への放散痛を訴えると陽性。
頚椎回旋側屈テスト
頚部を患側に回旋させてから屈曲させて、患側の耳を胸にできるだけ近づけさせる。左右差があれば陽性。
Allenテスト
首を症状が出る腕と反対側を向いて、症状が出る方の腕を90度立て、橈骨動脈を触知できなくなると胸郭出口症候群陽性。
症状の度合いについて
軽症の胸郭出口症候群
症状の出る動作・姿勢をして少し痛みはあるが、その姿勢・動作が継続できる場合。
中症の胸郭出口症候群
症状の出る動作・姿勢をしてある程度の痛みがあり、その姿勢・動作が継続できず後にも症状が残る場合。
重症の胸郭出口症候群
どのような動作・姿勢にかかわらず、起きている間中きつい症状がある場合。
中症程度であれば、運動療法で治療改善が期待できます。
重症の場合は医師の厳密な検査・診断によって適した療法が必要となります。
ちなみに私の場合は重症でした。
最初は腕〜右肩肩甲骨付近までかなりの痛みがあり、腕力・握力ともに
10分の1以下まで低下していました。
現在は運動療法によって症状は寛解し、以前よりもパワーアップしています。
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