胸郭出口症候群の患者と医療界のジレンマ

胸郭出口症候群に対する医療業界の現実

胸郭出口症候群という疾患は体を治療改善させるリハビリテーションが重要です。

 

ですが、そのリハビリテーションの内容は対症療法的な一時的に症状を軽減させるだけの事が多いのが現実です。
また、医師の勧める治療も患者を運動から遠ざけて安静や注射、投薬により症状の軽減のみを導こうとします。

 

 

自覚症状を医師に訴えてもしっかり理解してくれないケースもあり、運動療法で治療改善の可能性があるという事すら知らない医師も現実にいます。

 

ゆえに医師の治療の選択は注射・手術・痛み止めの薬・湿布という結果になっていきます。
また、医師不足に反比例して高齢化社会による患者数の増加で患者一人当たりに医師が割ける時間も限られ、しっかりとした診察を妨げている状況もあります。

 

なぜ胸郭出口症候群の診療がしっかり行われないのか

 

こういった状況を生み出している原因は医師だけのせいではありません。患者側にもあると思います。

 

なぜなら知り合いの医師がこのように話していたことがあります。

 

 

医者に丸投げしてくる患者さんがとても多いんだよ。
運動を指導してもそれを行わない。
治療改善する為に努力するわけでもない。
なのに痛みを訴てどうにかして欲しいと言う。
であれば、注射(麻酔)か投薬を続けるか手術という選択になってしまう。

 

知り合いの整骨院施術師も同じように話していたこともあります。

 

ほとんどの患者さんが”この痛みをどうにかして欲しい”と来る。
でも、こういう整形外科学分野の疾患のほとんどは、自分で何とかするという気持ちがとても大切なんです。
生活指導や自宅で出来る運動療法を指導しても真面目に行ってくれない人が多いのです。

 

ですが、二人はこのようにも話していました。

 

でも中には真剣に治療改善させようと努力されている患者さんもいらっしゃいます。
そういう患者さんにはどうにかして何とかしてあげたいと心から思います。
私は医師(整骨院施術師)だけど、患者さんと同じ”人間”なのですよ。

 

患者側から見た医師(施術師)と、医師(施術師)側から見た患者にはジレンマが生じているように感じますが、これが現実です。

 

 

話がすこし逸れてしまいますが、私の妻は医師です。
結婚して1年半が経とうとしてますが、医師の生活は多忙を極めます。
1ヶ月のうちに丸1日休みがあるということはまず皆無です。帰りも毎日夜11時〜深夜であり、ちょっとした夏休みと冬休み以外はこういう勤務が年中続きます。
毎日疲弊していて、見ていて本当に大変そうです。

 

「辛い」とこぼすことも少なくありません。

 

もし私が医師で、頑張って治療して生活指導して、でも患者が真面目に行ってくれなくても、永続的に医療に情熱を燃やし続けていられるだろうか?と考えることがあります。

 

 

大切なことは、自分でいろいろな情報収集に努め、正しい知識を身につけ、治療改善に向けて真面目にコツコツと実践する気持ちと行動力だと私は思っています。

 

そうすることで患者と医師(施術師)の気持ちが寄り添って良い医療が現実になっていくのではないでしょうか。

 

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