胸郭出口症候群に似た症状「マウス症候群」とは?

胸郭出口症候群ではないかも?マウス症候群とは

胸郭出口症候群とまったくといってよいほど同じ症状であるマウス症候群というものがあります。

 

これは、PCのマウスを長時間、不自然に手首を固定した状態で使い続けたために
起こる反復性ストレス障害です。

 

 

マウス症候群の症状

 

  • 手首が、仕事の時間経過に伴い痛くなり、動かなくなる
  • 肩及び腕全体が重くて痛む。
  • 肩こりがひどく背中が痛い、偏頭痛を伴う
  • 指先のシビレ、握力の低下(箸も使いにくくなる)
  • 肘の痛み、テニスエルボー(テニス肘)に似た症状
  • 腕がだるくなる

 

マウス症候群発生原因

マウス症候群は、肩鎖関節と関係があると言われています。

 

肩鎖関節画像

これが肩鎖関節部です。この周辺の構造的変化で、腕神経や血管が圧迫されていろいろな症状を引き起こします。

 

胸郭出口症候群は鎖骨と肋骨間で神経が締め付けられたり、斜角筋で神経が圧迫されたりして起こるものですので、マウス症候群との発生原因はちょっと違います。

 

ですが結果的には神経や血管が圧迫されるので胸郭出口症候群もマウス症候群も同様の症状が起きます。

 

診断方法は胸郭出口症候群のチェック方法と同様です。
胸郭出口症候群症状軽減テスト方法・症状の度合い

 

また、下記チェックリストで該当する方は、マウス症候群の可能性が大きいです。

 

もしかしたらマウス症候群チェックリスト

  1. 毎日5時間以上パソコンをさわっている
  2. パソコン使用時、足を組んでいることがおおい
  3. キーボード手前に書類が置いてあり、キーボード位置が体から遠い
  4. パソコン操作をしながら電話の受話器を耳と肩ではさむことが多い
  5. 目が疲れやすいし、痛む
  6. パソコン使用で手首や肘を痛めたことがある
  7. 普段運動習慣が無い
  8. 寝る姿勢は横向きかうつ伏せ
  9. 腕を交互に伸ばして挙げてどっちかの腕が耳に付かない。もしくは肩や肘に痛みがある
  10. 体の正面にモニターが無い
  11. 体の各部のうち、どこか一箇所でも痛みが1〜2日以上続くことがある

 

上記チェック項目で7個以上該当する方はマウス症候群の可能性があります。

 

 

さらには筋肉が無く、痩せで細い体形、いかり肩、普段猫背の人もこの症状が起こりやすいようです。

 

 

マウスだけのせいではない

胸郭出口症候群やマウス症候群のような症状が起きる発生原因は実に様々です。

 

臨床的や医学的に言えば頸肩腕症候群という診断が付けられる事が多いでしょう。

 

マウス症候群とは、長時間何らかの作業や姿勢が続いたことによって体の構造が変化して腕神経や血管を圧迫していろいろな症状を引き起こしていることです。

 

 

私が今まで見てきた、パソコンが原因では無かったと思われる例を挙げます。

 

 

  • うつ伏せになって両肘を突きながら本を読む癖がある。
  • 字を書くことが多いが、肩に力を入れて書く癖がある。
  • 寝っころがって、肩肘を付くことが多い。
  • 不自然な姿勢をする職業である。

 

 

胸郭出口症候群やマウス症候群のような症状を出している人ですが、生活習慣を聞くと上記のような方もいました。

 

なで肩でもないしパソコンもそれほど触ることがなくても、生活習慣によって同様の症状になるのです。

 

整形外科を受診した場合

症状が気になって整形外科を受診した場合、下される診断は

  • 頸椎ヘルニア
  • ストレートネック
  • 頸肩腕症候群
  • 胸郭出口症候群

 

となることがほとんどです。

 

レントゲンでもMRIでも診断することが難しい為、上記に挙げた診断を付けられるだけで投薬や注射、湿布、牽引や温熱療法リハビリだけにとどまってしまい改善効果はほぼみられない事が多いようです。

 

マウス症候群という名前では整形外科では分からないかもしれません。
この症候群はおもに整体やカイロプラクティックでよく使われているようですね。

 

マウス症候群改善方法

 

まず改善するために普段の生活習慣に気をつけましょう。

  1. 身体の正面にパソコンを置く
  2. 1時間に一回立って身体を動かす
  3. 低い椅子や床に座って使用しない
  4. 書類などはキーボードとPCの間に置き、キーボードを手前に置き、肘の角度は90度前後
  5. 足を組まない。
  6. 身体を丸めないように注意し、腰あてを当てる
  7. 画面が目線より下にする(5度〜10度)
  8. PC使いながら、電話を耳と肩で挟まない
  9. 左肘をデスクや肘掛について重心を左肘に載せない(右も同様)
  10. 一日30分以上歩くように努める、週に数回は運動する。
  11. 仰向けで寝る
  12. 時々手のひらと前腕背部のマッサージをする
  13. 痛みが2、3日続いたらすぐに専門家に相談する
  14. 1時間に5分以上はストレッチをする。

 

 

症状が悪化してしまっている方、生活習慣で改善の見られない方は、専門家の判断・診察が必要です。

 

筋力トレーニングやストレッチによる改善方法は、他のページで紹介しているものが効果があることがあります。
自分に合う改善方法を見つけて工夫していくと良いでしょう。
胸郭出口症候群の治療改善方法

 

 

マウス症候群や頸肩腕症候群、胸郭出口症候群も、長年の姿勢や作業、癖、生活習慣が原因による体の構造変化による病気です。

 

長年かかってなってしまったものは治療改善には長年かかるということを頭に入れておくとよいでしょう。

 

長い時間をかけて、体を症状の出ない作りに変えていかなければいけません。

 

手術という選択肢もあるのでしょうが、上手くいくとは限りませんし、障害が残るリスクもあります。

 

実際に手術をした結果、症状も改善しないばかりか腕が全く上がらなくなってしまった例を見ています。

 

 

改善の近道は「地道」がベストだと私は思っています。

 

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