肩こり要因は複数の入り口がある | 女性肩こり外来.第2回
「女性の自覚症状1位」になっているほど蔓延している肩こり。
第1回では肩こりの原点を説明しました。では次に肩こりの要因をみていきましょう。
肩こりの要因は複数が絡み合って起こっている
肩こりの要因は主に5(6)つあります。1つずつ分析してみていきましょう。
分析していくと、全て1つに繋がる「あるキーワード」が浮かんできます。
- 不良姿勢
- 長時間のデスクワーク
- 運動不足
- 寒冷
- 精神的ストレス
- (目の疲れ)←カッコを付けたのには事情があります
1.不良姿勢
不良姿勢として最も多いのが猫背です。
背中が丸まることで、肩や背中の筋肉に緊張がかかり続け、肩が凝ります。
2.長時間のデスクワーク
長時間デスクワークしていると、多くの人が頭は前のめり姿勢になってしっています。
頭の重みを引き受ける首の筋肉に負担がかかり続けた結果、肩が凝ります。
3.運動不足
頭の重さを引き受けている首と、腕をぶら下げている肩関節を健全な状態にしておく為には、これらに付随する筋肉がしっかりと効率的に稼働していることが条件になっています。
ところが運動不足によってこれらの筋肉が衰えてくると、その負担を補おうとして他の筋肉がオーバーワークを起して肩こりを起します。
4.寒冷
「う〜〜寒い」と体が感じていると、体が体温を上げようとして自然に筋肉を震わせます。
筋肉を震わせる時に、体は筋肉に硬直と緊張を繰り返しかけてしまい、肩が凝ります。
5.精神的ストレス
精神的ストレスは肩こりの大きな要因の1つです。
自分にとって精神的なストレスがかかっている時、カラダは無意識に硬直して呼吸も浅くなっています。
この状態になると、自律神経の中の1つである交感神経が極端に優位に立ちます。
交感神経が優位に立つとまず血管が縮んで細くなります。
血管が縮んで細くなると、緊張をかけている筋肉への栄養運搬や老廃物の洗い流し作業がうまく行われなくなってしまいます。
その結果、老廃物が溜まる一方になり、肩が凝ります。
6.(目の疲れ)
「目の疲れ=肩こりになる」と思われてる人が多いのですが、
実はこれは間違った情報です。
正しくは、目が疲れるような作業は、姿勢が悪くなったり精神的ストレスがかかる作業である事が多いため、結果として筋肉に緊張がかかって肩が凝るというものです。
眼精疲労と肩こりの要因は、考え方によっては別物になってしまうのです。
これがカッコを付けた理由です。
肩こり要因に共通するキーワード
これまで挙げた肩こりの要因に共通しているキーワード、
既にお気付きかと思います。
答えは「筋肉」です。
どの要因においても、肩こりが起こるのは筋肉のトラブルです。
肩こりの要因の入り口は複数あり、複数の要因が重なっている事も多いのです。
これら筋肉のトラブルの殆どは、習慣の是正等で改善することが出来ます。
第3回へ続く
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