胸郭出口症候群の体験談投稿

無記名の方の胸郭出口症候群体験談 | 2

これらの体験談は胸郭出口症候群を患っている全ての方に当てはまるものではございません。一つのケースとして参考として留めてくださるようお願い申し上げます。

 

体験談No.2   年齢:17歳  性別:女性 (2012年6月16日)

 

私は、つい先日「胸郭出口症候群」という診断を受けました。
聞き馴染みのない病名だったので、手がかりを見つけるべく
インターネットを検索していたところ、マナさんの話に行きつき、読ませていただきました。

 

私はやはり、皆さんと同じように、なで肩です。
ただ、腕を回すことに対して痛みを伴います。

 

私は、部活で弓道部に入っていました。
毎日50~100回、多いときだと200回と同じ動作を繰返し、弓を引きます。
マナさんの話だと、運動を行わない方に発症が多いとのことでしたが、
これは、かなりの運動になるかと思います。
かといって、私は筋肉ムキムキとはお世辞でも言えませんが、筋肉が無いとも言えません。

 

私の場合、弓を引く際に肩を力で落としていました。
弛むと怪我の元ですし、矢がとびません。
何度も無理に繰り返した結果、発症したのだと疑われています。

 

姿勢は普段から気を付けていました。
人から「姿勢が良い」と言われることも、少なくなかったと思います。

 

しかし、発症してしまいました。

 

症状は、腕をあげると痛む(電車の吊革が持てない)とか、指の軽い痺れ、目が霞む時がある、胸がきゅーっと締め付けられるような痛みが走る、などです。

 

初めは腕の痛みだけだったので、三角筋を痛めているのだろうという診断だったのですが
3ヶ月ほど期間を置いても、改善しなかったので再度病院を訪れました。
レントゲンを撮ると、見事に首の骨と同じように胸骨が見えており、
普通の人と比べて首の骨が逆に反っていました。
神経は繋がっているので、これが神経を圧迫して、このような症状が出ているのだろう、ということです。
今は、肩の筋肉を使って、神経を圧迫している骨を持ち上げるリハビリをしています。
まだ、日にちが浅いので何とも言えませんが、改善できるように頑張っています。

 

 

辛いのはよくわかります。
不謹慎ですが、同じように悩む方がいるんだということで少し救われました。

 

ありがとうございました。

 

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管理人コメント

 

体験談掲載2番目でございます。
貴重なメッセージありがとうございました!
返信差し上げたのですが、メアドが変更になったのでしょうか?返信出来ませんでしたのでご覧になっていましたらもう1度アドレス教えていただけますと幸いです。

 

 

この方は特殊なケースのようです。
医学の論文でもスポーツ+胸郭出口症候群というのは稀なケースだそうです。
その中でもスポーツでの胸郭出口症候群発症ケースとしては、上肢のみを使うスポーツでの発症が多いようです。

 

胸郭出口症候群の多くは、猫背、運動不足による筋力低下、なで肩等が原因で発症するケースが多いのですが、今回の体験者様はそれとは逆のケースで、反復性ストレスと過緊張が引き金になっているようです。

 

スポーツというのは全身をくまなく使う種目と言うのはあまりありません。
偏った筋肉が付いてしまったり、体の限られた部分にのみ負荷をかける事の方が多いようです。
テニスでいえば「テニス肘」を患ったり、野球、ゴルフ、バレー、等は故障との闘いです。

 

今回の弓道に関しては、まさしく上肢がメインの運動で、一定の部分にのみ過緊張を伴います。
首の骨が反っていたということもあり(先天的でしょうか?)、これらが主な原因で症状が出てしまったと思われます。
ちなみに首の骨が反った状態というのはムチウチを患った場合と同様だそうです。

 

 

スポーツをしたことでこのような症状が出る人は、ほかには首が短く、極端にまっすぐ(ストレートネックという)という特徴もあるケースが多いそうです。

 

また、上肢を極端に使用する競技者の中では第1肋骨、第2肋骨のサブラクゼーションが起こり、それが原因で胸郭出口症候群になっているケースが多いようです。

 

※サブラクゼーション・・・サブラクセーション=骨のズレですが、広い意味でサブラクセーション=神経圧迫。サブラクセーションが起こると椎骨は可動性を消失し、神経圧迫を伴う。

 

 

今回は胸郭出口症候群という診断でしたが、診断する医師によっては頸肩腕症候群or頸椎症or反復性ストレス障害の診断を付けるケースもあるそうです。(友人の医師談)

 

でも結論としてはどれも「 何らかが原因での体の構造変化による発症 」であり、改善にはその構造を変える事が必要とされています。

 

今回の体験者が行われているリハビリは良いものではないかな、と思いました。
きっと良い先生に巡りあわれたのですね。

 

 

いつだったか,加藤邦彦『スポーツは体に悪い』(光文社)という本が出版され話題になりました。活性酸素やストレスとの関係から生物学的に書かれています。

 

人間の活動というのはほとんどが非日常的な動作から成り立っているように思います。
サッカーは手を使わない、マラソンでは42kmものありえない距離を走る、野球ではボールを過度に負荷をかけて投げる、
パソコンは同じ姿勢を長時間続ける等等・・・。

 

この非日常的な動作から起こる故障を防ぐ為にはどうしたら良いのでしょう。
人間以外の動物を見習うとするなら、狩りをして、適度に走って適度に歩いて寝る。

 

これらの動作にヒントがあるように思います。

 

あとは、アレクサンダー・テクニークに見習って余計な力を使わない、効率的な体の使い方を覚える等でしょうか。

 

体験者様は今は辛いお気持ちだと思います。
ですが諦めないでいろいろ研究して何らかの改善策を見つけることを願うばかりです。

 

貴重なご意見誠にありがとうございました。

 



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