「病は気から」は本当?
ブログは12日ぶりの更新ですね。
読んでくださってる方、時間空いてしまってごめんなさい。
というのも、帰省した後にパリへ行っていました。
胸郭出口症候群に関連付けた感想を述べますと、
日本人は体が小さいなぁと思ったことです。
欧米の人達は、基本的に男性女性問わずに、
ほとんどの人が体もガッチリしています。
その中に紛れた私の体の小さいことと言ったら、
「 まるで小人みたいヽ(´ω`)ノ 」といった感じです。
そして皆姿勢が凄く良い!
猫背とは無縁の姿勢と体つき・・・
生まれつきでこんな体を手にしているのは本当に羨ましい!と感じた旅でした。
本日のお題
「病は気から」って本当?
「病は気から」
この言葉、皆さんご存知だと思います。
よくある例。
風邪っぽいなーと思い、熱を計ったら38度!
熱が高いと分かった瞬間、「 ああ、風邪だ・・・ 」と気持ちが急に弱って、
咳が出はじめたり、フラフラしたような感覚が強くなる。
「 それがイヤだから、私は熱計らないよ! 」って人もいるみたいですね。
では、胸郭出口症候群においてはどうでしょうか。ちょっと突っ込んで調べてみました。
胸郭出口症候群の主な症状は、上肢のシビレ、肩こり、痛みです。
そして、胸郭出口症候群に付随する全身症状のデータがあります。
下記表をご覧ください。
胸郭出口症候群患者における全身症状
症状 | 圧迫型 | 牽引型 |
---|---|---|
頭痛 | 66.6(%) | 63.6(%) |
眼症状 | 25.0 | 50.0 |
立ちくらみ | 22.2 | 59.1 |
動悸 | 33.3 | 22.7 |
息切れ | 11.1 | 31.8 |
悪心・嘔吐 | 44.4 | 40.9 |
胃腸障害 | 28.5 | 31.8 |
不眠 | 18.0 | 16.0 |
微熱 | 25.0 | 34.8 |
天候による変調 | 25.0 | 54.5 |
全身倦怠感 | 33.3 | 81.8 |
臨床的には、これら全身症状を
「 胸郭出口症候群の症状が元で起こる、自律神経障害と心理的理由によるもの 」
としているようです。
私もこの自律神経症状の経験はあります。
症状を強く感じたのは、胸郭出口症候群症状が右腕だけでなく、左腕側にも出てしまったことがきっかけでした。
強い全身倦怠感、目まい、息切れ、天候による変調が主な症状でした。
表とピッタリです。
この時の私は、左腕側にも胸郭出口症候群症状が出たことによって、
「 もうダメだ。これは一生治らないんだ。楽器も弾けないし、パソコンも触れない。荷物もろくに持てない。仕事は続けていけるのだろうか?まだ30歳ちょっとなのに、今後の人生どうなってしまうんだろう? 」
等、悪いイメージを挙げたらキリが無いくらい、こんなマイナス思考がずっと頭を巡り続けていました。
そうすると、先に書いたような自律神経症状が強く出てきたのです。
そして寝込んで、さらに体力が弱って、さらにマイナス思考、という繰り返しでした。
その時に「 間違いだらけの肩こり治療 」という本に出会ってから、治療と改善の道が開けたことはいろいろなところで書いております。
マイナス思考とイメージを持つ代わりに、「 自分でなんとかしてみよう 」というプラス思考・前向き思考になったとたんに、自律神経症状はほとんど出なくなりました。
多分ですが、それまで両腕・両肩の痛みやその日の状態を強く意識しすぎていたこと、マイナス思考ばかりしていたことが。これらの自律神経症状を引き起こしていたのではないかと考えられます。
この時に、
「 病は気から って本当にあるんだな。」
「 でも、体力の問題で、気持ちだけじゃどうにもならない事もあるんだ。 」
「 体力と気持ち、両方を前向きに、強くしていく必要があるんだ。 」
と考えて現在に至ります。
今では自律神経症状は全くありません。
「 病は気から 」については、私が実際に数人の医師に聞いた時の事を簡単にまとめました。
下をご覧ください。
・心が体に影響しているケースは少なくない。
私が今まで見てきた自律神経症状を訴える患者さんにおいて、50%の人は症状が心に起因しているものがあると思われる。
・医師は、来て頂いた患者さんにはまず問診、検査などいろいろ行います。
そのうえで治療法を導き出して、病気に合った療法を行いますが、全て検査や療法で「異常無し」と出ることがあります。
そうなると、精神的要因・心理的要因を疑ってみます。
・医師は、患者さんには「 精神的なものが原因です 」とはなかなか言えない。
なぜなら、そう言ってしまうと患者さんはほとんどの人が
「 私はそんなはずはない 」と否定して、心を閉ざしてしまうからです。
しかし患者さんと突き詰めて話せるようにまでなると、
現実は家庭や仕事の環境・状況の何らかの悪化・痛みや、ちょっとした体の不調に意識を固執してしまう癖・心に蓋をしてしまっている部分・自分が認めたくないというものを持っていることが少なくないです。
・患者さんも十人十色、全く同じ人はいません。
病気の原因解明、治療の道しるべを導き出すのに、患者さんとのコミュニケーションがとても大事だと感じています。
ちょっとした一言が、治療の大きなヒントになることがよくあります。
試してガッテン!でも、「 腰痛の8割の原因はストレス! 」って放映してましたしね。
気にしすぎもよくないけど、気にしなさすぎるのも良くない。
健康に保てる心と体のバランスの取り方を、自分なりに探ってみると良いと思います。
あとは、コミュニケーション術。良い医療にかかりたいのでしたら、このスキルは大事だと思います。
日々、修行ですね!
※余談〜〜
自律神経症状で「 天候による変調 」は、腰痛や神経痛ではよく聞く話ですよね。
おばあちゃんやおじちゃんが言ってた記憶あります。
「 あ〜、雨のせいか痛みが強い! 」とか。
私も経験あります。
低気圧が体に変調を起こすんだとか?本当かどうかわかりません。
でも、このことに意識をしてしまってもどうにもならないな〜と思うようになりました。
だって、天候なんて個人の力じゃ変えようないじゃん!!って。
これを考えるその意識が体にとって無駄ですし、考える時間も無駄だなって思うんです。
それよりだったら、 「 今日は何しよう、あの美味しいコーヒー自分ちで煎れてみよう 」とか、「 今日はこのトレーニングやって、お風呂ゆっくり入ろう!優雅な時間イイネ! 」とか考えるほうがはるかに有意義ですし、心と体」に与える影響も良いと思います。
平成24年8月22日
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