姿勢の悪さ猫背の弊害は?胸郭出口症候群との関連

姿勢の悪さ、猫背はなぜ胸郭出口症候群に悪い?

猫背

胸郭出口症候群を患うと、姿勢の悪さや猫背が良くないと言われています。

 

なぜ姿勢の悪さや猫背は胸郭出口症候群に悪いのでしょうか?

 

「悪いものは悪いのだ」
で片づけてしまわないのが私の性格。

 

人間って理由を理解すると、心から「治そう」という気になる事が多いですしね。

 

今日は「姿勢の悪さ・猫背と、胸郭出口症候群の関係
について分析してみましょう。

 

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悪い姿勢と背骨S字カーブの関係

まず一般的に言われている悪い姿勢を挙げます。

 

  • 猫背
  • 前かがみ
  • あごが突き出た状態
  • 下をうつむいている状態
  • 足を組む

 

これらは胸郭出口症候群を患っている人の特徴でもありますね。

 

 

では次に、「背骨のS字カーブ」を覚えてますか?

 

人間は進化の過程で直立歩行をするようになり、
体の各部バランスを取るために「背骨のS字カーブ」を形成しました。
「肩こりはいつから起こったか」にて記載

 

 

これは人類が直立して生きていくための「骨格の完成形」です。

 

背骨のS字カーブを維持する=体にとって最適な状態ということです。

 

ところが悪い姿勢をすると、背骨のS字カーブか崩れます。

 

ちょっとの時間であれば体に影響はありません。
しかし、長時間悪い姿勢をしたり、習慣化してしまっていると
S字カーブは崩れたまま、元にもどらなくなります。

 

背中が丸くなったままになったお年寄りを1度は見たことがあると思います。

 

悪い姿勢をしている人は、徐々にその状態に近づいています。

 

骨のバランスが崩れるとどうなる?

猫背

 

背骨のS字カーブが崩れることは、
家で例えると大黒柱が崩れた状態です。

 

 

大黒柱が崩れると、他の細い柱に負担がかかっていきます。

 

 

細い柱はもともと大きな負担には耐えられないようになっている為、
結果として家全体が軋んで(きしんで)いきます。

 

背骨のS字カーブの状態が崩れることで、
人間の体でも家の例と同じ現象が起こります。

 

崩壊の連鎖が始まる

倒壊の連鎖

体全体を支えているのは骨だけではありません。

 

骨格に付いている筋肉の働きも加わることで、
私たちが座ったり、立ったり、姿勢を保っていられます。

 

筋肉は、骨・関節に負担がかからないようにするための
クッションとしても機能しています。

 

自分が良い背骨のS字カーブの状態で、骨格全体に筋肉が付いていることをイメージしてみましょう。

 

この状態は筋肉も効率良く動くことができるし、筋肉の負担も少ない状態です。

 

ではここで猫背姿勢になってみましょう。

 

まず背中全体の筋肉が引き伸ばされて緊張がかかります。

 

バランスよく乗っていた頭が下に向きました。
今度はそれを支えようとして首回りの筋肉も緊張します。

 

骨全体のバランスも崩れ、方周辺の筋肉は緊張し、コリを作っていきます。

 

コリは血流を悪くし、さらに別のコリを生み出します。

 

ついには神経を圧迫するようになって痛み出します。

 

骨もどんどん固まっていき、変形していきます。

 

 

こんな感じで、からだの崩壊の連鎖が起こります。

 

胸郭出口症候群への影響

胸郭出口症候群の原因についておさらいします。

胸郭出口症候群とは、鎖骨と肋骨の間の胸郭出口が何らかの原因で狭くなり、そこに通っている神経が圧迫されて様々な症状を引き起こすもの。
また、なで肩体形は胸郭出口が狭いことから、胸郭出口症候群を発症する可能性が大きい。

 

・・・とだけ説明されている事が多いですよね。
正しいのですが、胸郭出口症候群を引き起こすのはこれだけではありません。

 

あまり知られていない胸郭出口症候群の原因

胸郭出口症候群は
首、鎖骨、肋骨、胸椎、胸骨などの動きが悪くなったり、
それらを支えている筋肉が緊張する(筋肉が張る)ことによって、
神経を牽引・圧迫して症状を引き起こす事も多い。

 

要約すると、、
悪い姿勢 ⇒ 背骨S字カーブ崩れ&筋肉の緊張 ⇒ 
 骨の動きが鈍る・骨格の変形・コリの形成・神経の牽引圧迫 ⇒ 胸郭出口症候群

 

これが悪い姿勢と胸郭出口症候群の関係です。

 

また、スポーツや仕事による特殊な動作を
過度に繰り返す事も悪い姿勢に入ってしまいますね。

 

スポーツ障害や、職業病といった形に現れています。

 

では治療改善に向けてどうするか?

ここまでを簡単にまとめます。

 

  • 悪い姿勢をして背骨のS字カーブを崩すと、他の骨に負担がかかる。
  • 悪い姿勢をすると筋肉の緊張を引き起こしやすい。
  • 骨と筋肉の働きで人間の動作は成り立っている。
  • 筋肉は骨や私たちの動作を支え、カバーする役割も持つ。
  • 胸郭出口症候群は体の各部の動きが悪くなったり、筋肉の緊張状態によっても症状を引き起こす。

 

これらを踏まえて胸郭出口症候群を治療・改善していくには
どうすることが良いか考えてみます。

 

1.悪い姿勢をなるべくしない

背骨のS字カーブを保つようにする習慣が良いでしょう。No猫背ですね。

 

2.適度な筋トレ

普段運動をしていない人の筋力はかなり落ちているはずです。

 

腕の重さを吊り上げる、腕を上げる、良い姿勢を維持する、頭をバランスよく支える等の動作には筋力・筋肉が必要です。

 

適度な筋トレを行う習慣を身につけましょう。

 

3.ストレッチ、入浴

筋肉の緊張、体の各部が固くなって動きが悪くなってしまうことで
胸郭出口症候群を発症しているのであれば、ストレッチが必須です。

 

ゆっくり入力して、ストレッチで全身をほぐす習慣を付けましょう。

4.普段のクセを見直す

人によって生活習慣や動作の習慣が違います。

 

例えば、字を書くときに肩から腕全体に力をかけすぎている。
バックを肩にかけている時、肩周辺を緊張させている。
胸周りを緊張させる癖がある。

 

など、自分の普段のなにげない動作の中で、
余計な緊張をかけている事は無いかを分析してみることも大切です。

 

この「普段の動作のクセ」というのは、医師や整体師でも見抜けない部分です。
しかし、胸郭出口症候群の原因が隠れている事があります。

 

私の場合は、長年の胸郭出口症候群闘病生活で肩周辺を常に力ませている癖、右の胸筋部分を力ませる癖が付いていました。
これを緩めることで症状が大幅に改善した経験があります。

 

5.食事

私がよく書いていることですが、食事は大事です。
口から入るものによってのみ体が作られます。

 

私が良く見かける女性のお弁当は、野菜もたんぱく質も少ない物が多いです。
しかしその分お菓子等を食べている光景を良く見ますが、これは良い食事とは言えません。

 

腕は普通の太さなのに、筋肉が少なくて脂肪が多い人が増えているそうです。

 

野菜とたんぱく質はしっかり摂りましょう。

 

6.受け身にならない

胸郭出口症候群の治療改善方法を大きく分けると、「体の改善 or 手術」です。

 

手術になることは滅多にありません。

 

整形外科に診てもらっても、そこでは「湿布、注射、マッサージ、温熱」しかやれることはありません。これらはすべて根本治療ではありません。

 

じゃぁどうするか?

 

「自分で」よく考えてみましょう。



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