ちゃんと呼吸していますか？
胸郭出口症候群や肩こり・腰痛を患っている人の特徴に、「身体を固くしている」「体をこわばらせている」というものがあります。
人間は痛みを感じると、反射的に体を固くさせてしまう性質があります。これは仕方ないことですが、固くさせ続けていると症状がどんどん悪化していくのですよ。
だから痛み止めや筋弛緩薬を処方されて、身体のこわばりを取るようにしてあげています。
ですが、長年、胸郭出口症候群や肩こり・腰痛に悩まされ続けていると、体を固くし、こわばらせる状態が癖になってしまいます。
腰痛の人に良く見られるのは姿勢。腰痛い人は真っ直ぐ立てませんし、重心が左右のどちらかに傾いています。それが癖になっちゃっているんですね。私も前に腰痛をやったせいか、ストレッチでは左に倒す動作が固いです。知らぬ間に右に体重かけたりしてますし。左側に力が入っていることがあります。
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胸郭出口症候群も習慣や癖になっている
私も長年の胸郭出口症候群に悩まされていたせいで、肩周辺をこわばらせる癖が付いていました。その癖に気づいて、力を抜くようにしてからは症状が出ることが少なくなりました。
今この記事を書いている時も、全身の力を抜くように意識しています。1度付いてしまった体をこわばらせる習慣や癖は、なかなか抜けません。
で、どうやって力を抜くか？といえば、私がやっているのが”しっかり呼吸すること”。
ヨガ・スナイパー・バイオリンから学んだ
ヨガでは呼吸法を大切にしていますよね。これ、主に体の緊張を抜いて、体を柔らかくし、自律神経系を整えるのに役立っています。
・・・という事はちょっと調べればどこでも書いていることなんですが、いまいちピンときません。そんな中、ある本で「スナイパーが正確な射撃をする時の方法」というコラムを読んだのですが、そこには、
スナイパーが射撃をする際、息を完全に吐ききってからトリガーを弾く。
息が残っていると、それだけ体に余計な力が入ってしまい、照準がずれやすくなってしまう。
息は大切である。
と書いていたんですね。
ここで繋がったのがバイオリン。
「さぁ弾くぞ！」という瞬間、息を吸うことがやたら意識されがちですが、それだと「ギッ！」というアタック音が出やすい。ですが、スナイパーに習って息を吐ききってから弾き始めると、「ギッ」という音は出にくい。
そこから学んだのは、体に息が残った状態は、体を力ませる原因になっているのだと。
力を抜くときに「深呼吸して～～」「息を深く吐いて～～」というのは、そういうことだったのだと。
そして、胸郭出口症候群や肩こり・腰痛の人は、「痛い痛い」という意識がや悩みを常に抱えているせいか、自然な深い呼吸が出来ていなくて、余計に体を固くして症状を悪化させることにつなげているのだと。
まとめ
ということでまとめ。
ふだん胸郭出口症候群や肩こり・腰痛に悩まされている方は、生活習慣の中で気付いたら体に力が入っていないか？こわばらせていないか？をよーく分析してみましょう。
もし体をこわばらせていたら、２～３回深呼吸を。その後は。自然で深めな呼吸をしつつ、体をリラックスした状態に保つ訓練をすることで、症状の悪化防止をすることが出来ると思います。
痛みを受け入れて、リラックスした状態を作るのです。難しいですよ。難しいですが、習慣化させることで、身体に余計な負担をかけない生き方が出来ると思います。
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