胸郭出口症候群は治せないけど元の生活に戻れる

胸郭出口症候群の改善と治療は長くかかるけど、元に戻せる

お久しぶりです。
私が胸郭出口症候群を患ってからもうすぐ10年になります。

 

今まで「胸郭出口症候群は病気じゃないから治るという概念は無いけども、症状が起きない状態に持っていく事はできる」と何度も書いてきましたが、本当のことですよ。

 

「病気」とは何?「症候群」とは何?

まず「病気」というのは何か?を考えてみましょうか。

 

風邪などの伝染病、胃炎、肝臓の故障など・・・「〜症、〜炎」と名が付くものは「病気」「です。

 

対して「症候群」とは、「原因が多数あり、特定できないけどもいろんな症状を引き起こすもの」です。
で、胸郭出口症候群にも圧迫型や牽引型など数種類がありますが、基本的には「骨や筋肉の構造変化で、神経や血管の通り道が狭くなって、痛みや痺れを引き起こしているもの」です。

 

生まれつき通り道が狭かったり、交通事故で体の内部構造が変化してしまったものは手術などをして整形し直す必要がありますが、このケースはほんっとうに稀なんです。

 

だから「胸郭出口症候群と診断された」となると、「聞いたことの無い稀な病気だ」と思う人が多いかと思いますが、手術でどうにかするしかない胸郭出口症候群のケースはさらに稀です。

 

ある大きな病院でも、胸郭出口症候群の手術は年に1〜2例ほどしか行っていません。
つまり、他人の力でどうにかせざるを得ない胸郭出口症候群は稀なケースで、大半の胸郭出口症候群は自分の努力で何とか出来るんです。

 

 

7年かかりましたが、今はほぼ元に戻せた

「胸郭出口症候群は自分で何とかしなきゃいけないんだな」と気付いて7年になります。

 

この間、いろんな方法を試しましたし、体のことについても勉強しました。
結果として分かったのは、自分の場合は”肩周辺の筋肉を硬直させる癖”が原因で、それが過度の肩こりや筋肉の硬直を引き起こして、その中を走る神経にダメージを与えていたんです。

 

今では力の抜き加減も分かるようになったので、胸郭出口症候群の症状はほぼ皆無です。

 

症状が出始めて病院や医師、整体・針などに通う事3年、それは胸郭出口症候群の改善にはほとんど効果が無い事が分かって、自分で何とかしようとして7年、合計で10年もかかりました。

 

 

胸郭出口症候群で痛くて苦しい思いをしている人は、初めての経験でしょうから「どこが原因なんだ?」と思われるでしょう。

 

ですが、痛みや痺れと長く付き合っていくことで、「こうすれば悪化する」「こうすれば痛みがあまり出ない」など状態が分かってきます。
そういった情報を蓄積して、勇気を出していろんな方法を試してみて、継続していくことで、胸郭出口症候群は改善できます。

 

ただし、先ほども書いたように生まれつきの骨格による影響によるものや、交通事故での体の構造変化で起こる胸郭出口症候群は、自分の努力で改善させることはほぼ無理でしょう。
このケースはレントゲンを撮ればほぼ一発で分かりますので、医師に治療方針を相談しましょう。

 

レントゲンを撮っても原因が分からない場合

ですがレントゲンを撮っても「う〜〜ん。骨格は何ともないなぁ」というケースは、体の使い方や筋肉の状態が症状を引き起こしている可能性がとても高いです。

 

こういう場合については、ほとんどの医師にはどうにもできません。
胸郭出口症候群を専門として治療している医師であれば別ですが、そういった医師はほとんどいません。

 

近場に専門医がいればよいアドバイスを貰えて治療や改善が進みやすかったりしますが、近場にいない場合は専門医がいる病院まで通うか、自分でどうにかするしかありません。

 

ちなみに私は胸郭出口症候群の専門医にも診てもらいましたが、返答も曖昧な感じで良さそうな治療方針も期待できなかったので、途中で行くのを止めました。

 

 

その時

 

「もう自分で何とかしよう。自分で何とかするしかないんだ」

 

と前向きな決断できたことは、今では良かったと思えます。

 

 

基本的にね、「誰かがなんとかしてくれる」という考え方は後ろ向きな考え方なので、改善する見込みって少ないんですよ。甘えちゃってる意思表示ですからね。

 

どんな病でも症候群でも、「自分でも何とかしよう」という自立して前向きな姿勢と考え方が、良い方向へ進めるんじゃないかと思います。

 



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