アレクサンダーテクニークについて
GWが終わってしまいましたね。
私の会社は暦通りで3連休&4連休でしたが、弘前公園へ花見へ行ったり、仙台へ買い物に行ったり友人が遥々来てくれたりと満喫したお休みを過ごすことが出来ました。
胸郭出口症候群の症状が酷かった頃は、遠出も出来ないくらい辛い状態でしたので連休があっても車で30分圏内が精一杯でした。
でも今はなにも気にすることなくどんな遠いところへも出かけることができて、そのことにとても楽しさを感じます。
そういえばこのホームページを立ち上げてから先日初めてメールを頂きましたがとても嬉しかったです。
立ち上げて1か月ちょっとでしたが誰からも全然反応が来なかったので「 やっぱり胸郭出口症候群ってマイナーな病気なんだなぁ 」と思ってましたので(笑)
さて、本題に移りますね。今日はちょっと長文になっておりますが、大事な内容ですので時間がある時にじっくりと読んで頂ければ幸いです。
胸郭出口症候群や姿勢の治療改善・肩の痛み・腰の痛みにはアレクサンダー・テクニークが有効であるといくつかのメニューページに書いてますが、それがどういうメソッドなのか?というのを今日はその入口だけご紹介します。
私たち人間は日々のストレスや様々な環境要因、精神的要因から、様々な動作にお いて無駄な力を使う癖がいつの間にか付いてしまっていることがとても多いです。そしてその悪い癖は無意識に行ってしまっている為に自分では気づかない事が多いのです。
医師や整体師等もレントゲンにおいての骨格や、触診した時の筋肉の張り具合は判断できますが、「 体の使い方の悪い癖 」というのはまず見破ることは出来ません。
ではその悪い癖の一例を自分で確かめてみましょう。
@椅子にリラックスして座ってください。そしてコップ(持てるものなら何でも良い)をテーブルに置いてください。
Aテーブルの上に置いたコップを手に取り、飲む時の動作でコップを口元まで持ってきてく ださい。ここでいったんストップ。
Bコップを持っている手と肩の力を抜いてみてください。
どうですか?力を抜くことが出来ましたか?
もし力を抜くことが出来た!!という方は、上がっていた肩が下がるのを感じることが出来ているはずです。でもコップはちゃんと持てていますよね?
ということは、コップを手にとってから口元に持っていくまでの動作において、今までは余計な力を使い肩に緊張をかける癖がいつの間にかついてしまっていたということです。
ではこの動作において無駄な力と緊張をかけないベストな方法ですが、
@テーブルに置い たコップを手に取り、肩から口元に上げる動作ではなく、手が先行して肩は勝手に付いてくるようにコップを口元に持っていきます。
そうすることで先ほどの「 力が抜けた状態 」と同様になるはずです(イメージ難しいかもしれませんね)
このように日常的な動作において、無駄な力や筋肉への緊張をかけてしまっていることが沢山あります。
この緊張の連続が、肩こりや胸郭出口症候群の悪化、腰痛等に大きな影響を与えています。
筋肉に緊張かけてしまうと血行も悪くなるし、神経も圧迫されて痛みを引き起こします。
「痛みは痛みを引き起こす」と言いますが、これは痛みがあるとその周辺に余計な緊張や力をかけてしまい、さらに痛むか、体のバランスが崩れて他の部分が痛くなってしまうことです。
ゆえに整形外科では「 痛み止め 」を処方するのです。ですが、悪い癖が付いたままではなかなか改善は難しいのです。
そしてこの悪い癖は、アレクサンダーテクニークを勉強していない方はまず見破る ことは出来ません。
レントゲンやMRIでも異常無しなのに痛みが出る、というケースにおいては私生活におけるこの悪い癖が関係している事が多いのではないかと私は考えます。
その他日常的動作における悪い癖の例をいくつか挙げます。
パソコン操作・・・頸と顔を前に突き出してる上にキーボードを打つ時やマウス操作の時に、肩に余計な緊張をかけている。
料理・・・包丁を使う時に肩に余計な緊張をかけている。
車の運転・・・ハンドル操作やハンドルを持っている時の肩への余計な緊張、足腰の余計な緊張
これらだけではなく、世の中には多種 多様な動作があるでしょう。
「 病は気から 」 とよく言いますが、これはあながち間違いでは無いと思います。
整体やカイロプラクティック、整形外科への受診をしてリハビリ治療や施術を受けた後、「 体が軽くなった気がする 」経験はあると思います。
これは施術やリハビリの効果で感じる事もあると思いますが、「 治療を受けたんだから大丈夫だ 」と精神的な安心による効果で体の緊張を解いている事もあると私は思っています。
これで完治していくのならそれで良いと思いますが、「 よくなった気がする 」だけで、いろんな整形や整体に通って時間とお金が無くなっていくのは厳しいですよね。
ですので私は「 自分で治療改善する道を探る 」ということに着目していますが、アレクサンダーテクニークはこれにとても有効だと感じています。
しかしながら、このアレクサンダーテクニークを実行する上で良い姿勢、良い動作を身に付けるにはそれに耐える体力・筋力はある程度不可欠になります。
「 病は気 から 」もですが、体力・筋力もある程度出来てないと気力や精神だけではカバー出来ません。体力を付ける事と精神の両立と地道さが一番大切です。
このようにアレクサンダーテクニークでは主に「 無駄な力と緊張をさせない動作の仕方やイメージを学ぶ 」メソッドです。
私はアレクサンダーテクニークが、私の胸郭出口症候群の治療改善において「 最後の回答 」になりました。
これを知らなかったら、今もたまに起こる胸郭出口症候群の症状と戦っていたと思います。
アレクサンダーテクニークのメソッド書籍ですが、何冊か読みましたがイメージが一番取りやすく、日常動作も例に取り上げて具体的説明をして一番分かりやすいものがこちらの 書籍になります。アレクサンダーテクニークを知るにはまずはこの書籍が一番良いでしょう。
他、DVDも出ています。動画はやはり理解しやすいですね!
また、各地でレッスンも行われてるようです。
私の住んでいる盛岡ではレッスンはまず受けられないのですが、関東近辺の方でしたら沢山レッスンが行われてるみたいです。(アレクサンダーテクニーク レッスン で検索)
イギリスの芸能学校ではアレクサンダーテクニークは必須科目なのだそうです。なぜなら、芸能・芸術においては 体の故障は大敵なのと同時に、余計な力みと緊張が解放された状態でこそ良い表現が出来る、という理由からだそうです。
日本でも整形外科分野、理学療法でもアレクサンダーテクニークメソッドを行っている事もあるそうです。
でもなかなか無いんじゃないかなぁ・・・もっとアレクサンダーテクニークが医療分野でも広がると良いなぁと思います。
アレクサンダーテクニークは胸郭出口症候群、肩こり、腰痛等にとても有効なメソッドです!
平成24年5月8日
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