胸郭出口症候群の私がどういう生活状態だったか
私の胸郭出口症候群の歴史では大雑把に書いてますが、自分が胸郭出口症候群を患ってたときはどんな状況だったかを書きます。
ホームページ全体を見直したんですが、私の胸郭出口症候群患ってた頃の詳細はあまり書いてなかったなぁと。
ですので、「 胸郭出口症候群を患って悪化するとこういう生活になる」ということ、「 こういう状況から改善した 」というのを理解して頂く為の補完的な内容になります。
読んでもあまり面白くないかもしれません(笑)
胸郭出口症候群体験談としてお読み頂ければ幸いです。
まず6年前、PC作業中に右腕全体にジクジクした酷い痛み。作業すればするほど痛みが悪化してきました。
右腕のダルサが半端じゃなかったですね。
医師が、「 右腕真横に上げて、私が下に押そうとするからそれに抗ってみて 」と医師に腕を押されたら全く抗えず、押されたまま下に下がるという状態でした。
これには医師もびっくりしてましたね 「なんだこりゃ」って。
で、ここで頸椎ヘルニアの診断が下されましたが、私は全く信用せず。
「 自分がそんな病気になるはずがない 」と思ったので、その整形は1回受診したきりでした
こう思う特徴としては、今までが健康すぎた人にありがちですよね。自分で自分を見てそう思います。
病気は常日頃から誰でも患ってしまう可能性はあるのです。
それからは整体、針灸通ったり、カイロ通ったりとにかくいろいろやりました。
胸郭出口症候群だとは誰も分からなかったんですね。私は巡り合いが悪かったのかもしれません。
コスト度外視で近所の温泉に毎日通ってました。自分で腕や肩周りをマッサージする日々。
床に寝そべると、右肩〜肩甲骨周辺にかけて異常に盛り上がるくらい張ってるのがわかります。
温泉に1時間ほど入ってるとその張りは少し軽減しましたが、1日かからずに元に戻るという繰り返し。
どちらにしても腕のだるさは変わらずでした。
何が辛いかって、痛みもそうですが、楽器が全く弾けなくなってしまったことと、会社でも他の人に迷惑をかけてしまってる状態だったことです。
ちょっとした重いものも持てないので必ず手伝ってもらってましたが、周囲の人たちは私の状況は多分理解出来てなかったでしょうね。
「 精神的なものじゃないか 」とか「 サボりたいんじゃないのか 」等いろいろ言われてました。
3ヶ月経過したあたりで少しですが楽器も触れるようになってきました。でも相変わらず2時間も練習できず、ちょっと無理するとすぐに悪化してまた弾けなくなるという繰り返し。
仕事でも荷物をもつときに「 毎回はさすがに皆に悪いから 」と自分で持つも、またそこで悪化。
車の運転は常に片手。ウインカー出すのも全て左手のみの操作でした(危なかったですね)
買い物するにもカゴは持てないのでカート使用ばかりですが、押してるだけで症状が悪化するという・・。
腰痛も悪化し、同じ姿勢が辛いので遠出も出来ませんでした。行ける場所はせいぜい30分圏内でした。
映画館で2時間も同じ姿勢で見てるのも、肩周りが痛くなるので不可能でした。
こういった状態が3年は続きました。この時は既に箸を持つことも辛い状況でした。
今思うと精神的にもかなり参ってましたね。治療の糸口も見えないし、2軒目を受診した整形外科のリハビリ(温熱治療、首の牽引等)やっても全く効果無いし、動けないで家にいることが多いから腰痛まで起きる。体はどんどん痩せていく一方でした。
そうしているうちに、ついに左腕にも同様の症状が発症。
この時ばかりは人生終わったと思ってしまいました。両腕がまともに使えないので家に帰るとほぼ寝たきりみたいな状態です。
仕事中も常に痛みにこらえながらでしたので相当危ない顔してました。辞めようともよく思ってました。
パソコン作業が1番辛いのに、パソコン作業が多く、それが悪化する1番の原因という・・・。
しかしこの症状では障害者にもあたらないので仕事も辞めるわけにはいかないのです。
それに、辞めたところで何も変わらないんじゃないかなとも思いました。
でもなんとか改善方法を探そうと痛みと悪化を覚悟しながらネットを探したら、胸郭出口症候群の存在を知って、「 間違いだらけの肩こり治療 」の本に出会い、胸郭出口拡大体操を知り、そこから改善の道が開けていけました。この時症状が出てから既に3年が経過していました。
秋田から1時間半くらいで行けるということもあり、上に紹介した本の著者で北上済生会病院の先生はまだ診察しておられるとのことで、通っていた整形から紹介状を書いて頂き受診してみました。(これを申し出た時には医師がかなりムっとしてました。レントゲン画像出すことにも非協力的でした。何とか説得してCD−Rで頂きました。)
何かがハッキリするんじゃないのかなという期待をしつつ。
本で見る写真とは違って先生は大分ご高齢でした。それに、発音があいまいで何喋ってるか分からない(笑)正直言っちゃうと、期待外れでした。
先生 「 多分胸郭出口症候群でしょう。じっくり検査しなければ何とも言えませんが。教育入院もオススメします 」と言われましたが、先生の著書から大体の知識は得ていたので、この時に「 なんか・・・誰もあてに出来ないなぁ。よし、自分で何とかしてみよう 」と思いました。
あとはホームページにいろいろ書いている通りです。
思い出しながら書いてると右肩がうずいてきます。自分にとってはそれくらい強烈な出来事だったんだなぁと思います。
「 もし医師がすぐに胸郭出口症候群と診断付けれていたら。最初から適切なリハビリが出来ていたら悪化もしなかっただろうに 」と思います。専門知識の無い私達は自分で調べることにも限界があるし、医師のいうことに従うしかないケースがほとんどなのです。
診断は難しいかもしれないけど、しっかりして欲しいです。軽々しく見てるのだろうか?と思ってしまいます。
ともあれ、胸郭出口症候群を患ったおかげで秋田でオーケストラを立ち上げ(病気で後ろ向きばかりになっててはダメだ、前から考えていたことを思い切って実行に移してみよう!と奮起して立ち上げたオーケストラ)、その関係で今の妻に出会い、こうしてホームページを立ち上げれたので今となっては胸郭出口症候群に感謝しているくらいです。
3年もかかりましたが、今は肩も腰も寛解してます。(重いものを持つ事には、患う前よりもパワーアップしてます)
体も筋肉質になり、前着ていた服が全部入らなくなって全て買い換えたほどです。
楽器・仕事もバリバリこなせるし、どんな遠い所でも行けます。
こんなことですが、凄く幸せなことなんだ、と感じます。
今でもPCを触りすぎて運動などのケアを怠ると胸郭出口症候群の症状が少し出るときがありますが、しっかりケアしてれば全く問題無い程度です。
私についてはこのような感じです。
私よりもきつい状態の方、軽い状態の方、いろんな方がいらっしゃると思いますが、改善を諦めない気持ちになる手助けになれれば幸いです。
最後に伝えたいことを書きます。
症状の軽い方は何もしなければ悪化する可能性は高いですが、早めに手を打てば寛解までの時間も短いのです。
症状の重い方でも、諦めなければ寛解する可能性はあるということです。
医師であれ整体師であれ、治療改善方法は誰でも知っているとは限りません。
基本的に、受身一方になってはいけないということです。
出来れば、こんな辛い症状と生活を誰にも送って欲しくはないと願います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
管理人 マナ
平成24年7月4日
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